心奪われる人を思いやる気持ち

感動したアナウンス人生の考え方

2020年2月、心がほっこりした体験がありました。

東京への出張中、電車を降りるときに予想していなかったアナウンスがあり、非常に驚きました。

「寒い日が続いております。どうぞ、風邪などひかれませんよう目的地までお気をつけて行ってらっしゃいませ」

いやー、やられました。

予想していなかっただけに、衝撃が大きかった。殺伐とした東京でこんな心が温まる言葉が聞けるなんて思ってもみませんでした。

たった一言ですが、この言葉がその日ずっと尾を引き、心を温め続けてくれました。この言葉が、マニュアルに書かれているのか、それとも車掌さんの判断で発した言葉なのかわかりません。

でもそんな事は関係ありません。東京も捨てたもんじゃないなとツクヅク思いました。

感動したアナウンス

そこで少し考えました。

何故、この一言が私の心に響いたのか。

思えば、「風邪に気を付けて・・・」「行ってらっしゃい。気を付けてね」なんて、家族や友人によく言われる言葉です。

その時は「ありがとう」と返事をしつつも、「あー感動した」なんて思わないですよね。

じゃ、何故電車のアナウンスでは感動したのか。

そうなんです。人は、人を想う気持ちに心奪われるのです。

感動したアナウンス

今回のアナウンスは、決して私一人に向けられた言葉ではなく、不特定多数の方に向けられた言葉です。

要は自分のことを心配されていることに感動するのではなく、アナウンスを発した車掌さんの人格に感動するのです。

例えば、このアナウンスが停車の際、「東京~、東京です。どなた様もお忘れ物の無いようお降りください。寒い日が続いております。どうぞ、風邪などひかれませんよう・・・・」と、必ず発せられる定型句になってしまうと感動も何もありません。

車掌さんが発したあのアナウンスは、きっとマニュアルに記載があるのではなく、自らの思いを発した言葉だったように感じます。気のせいかもしれませんが、言葉に温かみがあったからです。

 

私が大学生のころ、ある打合せまでの時間つぶしのため、友人宅で時間を忘れて話し込んでしまい、車で間に合うか間に合わないかギリギリの時間になってしまいました。

私は、焦ってちょっとスピードを出して行けばなんとか間に合うかな。と思って出ようとしました。

その時、話し込んだ友人が一言言いました。

40km/h が60km/hになったところで、到着する時間は殆んど変わらないよ。信号もあるしね

感動したアナウンス

この時、私のことを本当に心配してくれている友人の人格に、心を打たれました

普通なら焦っている私に対し「急いていけば、きっと間に合うよ。じゃ気を付けてね」と言いそうなものですが、安全を考え、敢えてゆっくり目的地まで向かわせるということを急いでも変わらないという根拠も付けて助言してくれたのです。

もう、30年も前の話ですが、この言葉は、いまだに心に残っており、時間が無い時の車の運転の基準になっています。この言葉を思い出しスピードを出さずに目的地まで向かうようにしています。

 

言葉だけではありません。

先日ニュースで、横断歩道を渡っていたおばあさんが突然倒れ、丁度、信号待ちをしていた車の運転席から一人の男性が飛び出し、おばあさんを助けたのです。

感動したアナウンス

その後、この男性は全国の方々から賞賛されることになりました。

まさに、この男性の人を思いやる人格が人の心を奪ったのです。

 

私は、第3者のことを本当に心の底から想いやって言葉をかけたり、行動したりしたことができない人間です。

こういった言葉や行動が自然に出てくる方を、尊敬しますし、羨ましく思います。

今年こそは、考えるより先に行動を起こせるように心を鍛えたいと思います。

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